エフェクターの老舗BOSSから発売しているMS-3がとにかくスゴイやつです。
2017年6月に発売されたMS-3は一見スイッチャーのように見えます。しかし、マルチエフェクター機能もあり、また、ただのスイッチャーではなくプログラマブルスイッチャーの機能も兼ね備えています。
とにかくスゴそうなやつなんですよ。ベーシスト目線から買うに値するものか検討してみます。
BOSS 『MS-3』
MS=Multi effects Switcherです。
BOSSと言えば誰しも一度は使用したことがあるエフェクターメーカーではないでしょうか。GTシリーズのマルチエフェクターも使用者が多いですね。
そんなエフェクトエンジンを使用した計112種類のエフェクト音を収録するマルチエフェクターと3ループが一体となっています。そのため、マルチエフェクターを使いながらお気に入りのコンパクト・エフェクターも組み込めるスゴイやつなんですよ。
え、これ1台あったらマルチもスイッチャーもいらないってこと?
特徴1:多彩な収録エフェクト音
MS-3にはギター/ベース用の合計112種類のエフェクト音が収録されています。ただ、ベーシスト目線で考えると、正直それほど多くはありません。
以下がベース用のエフェクト音です。
- BASS T.WAH
- BASS WAH
- BASS OD/DS
- BASS SLOW GEAR
- BASS OCTAVE
- BASS PITCH SHIFTER
- BASS HARMONIST
- BASS PEDAL BEND
- BASS S-BEND
- BASS FLANGER
「BASS」とつくものだけピックアップしましたが、もちろんコーラスやディレイも収録されています。BASSとつくものが収録されていないということはギターと兼用のエフェクト音になります。
ベース専用じゃないなら音痩せしちゃいそう
グライコとかでうまく調整すれば大丈夫じゃない?
特徴2:3ループプログラマブルスイッチャー
MS-3には3ループが備わっており、マルチエフェクター以外に好きなエフェクターを3つ接続できます。また、マルチのエフェクト音とループのエフェクターを組み合わせて、50バンク×4パッチの合計200個のサウンドを保存することができます。(ただし、ループ接続のエフェクターの順番は変更不可)
パッチを作る際はマルチの音とループの音を好きな位置に配置できるので、とても柔軟に音作りができます。
特徴3:MIDIコントロール
MIDI端子も備えているので、MIDI対応しているエフェクターと接続して、MIDIコントロールも可能です。
ベーシストで使う人はそれほどいないと思いますが、Free the ToneのプログラマブルグラフィックイコライザーであるPA-1QBあたりと組み合わせると、収録エフェクト音すべてに高性能なグライコを接続できる状態になる。
気になるところ
これだけ便利そうに見えるものでもやはり気になるところはあります。ネットで見た限りの情報ではありますが、気になるのは3点。
- パッチ切替時の音切れ
- 音質
- 操作性
パッチ切替時の音切れ
これはネットでよく言われていますね。
パッチを切り替える際に音切れが発生するとのことです。これは気になる人は気になりますよね。私としてはそこまでエフェクターの切り替えを行わないのでそんなに気にならないかなとは思っています。
ただ、Youtubeでレビュー動画とか見てると、確かに一瞬途切れますね。これが実際演奏している中でどこまで気になるか・・・。
気にするほどエフェクター使ってないじゃん
音質
MS-3を使うとなると、常にMS-3を通るような足元にならざるを得ません。
今まではコンプ→プリアンプ→アンプという流れにしています。もし導入するとプリアンプ→MS-3→アンプという流れになり、常時MS-3を通ることになると思いますので、クリーンの音にどこまで影響してくるだろうか。
EQとコンプとプリアンプ使えばそこまで悪くはならんでしょ(楽観的)
操作性
MS-3って、見た目からスイッチャーがメインの機能に思えますが、どちらかというとマルチエフェクターがメインでスイッチャーはおまけなんですよね。
そう考えると、ディスプレイがあの大きさだと単体での使い勝手は悪そう・・・。個別のパラメーター設定がどこまでやりやすいか。PCでのセッティングもできるようなのでPC使えばどうにかなりそう。
あと、バックアップ・ダウンがスイッチ2個押しなのはちょっとリスキー。間違って押してしまいそう。これは慣れですかね。
もし購入したら
今の私の足元は3ループスイッチャーのひとつにマルチエフェクター(ZOOM B3n)を接続しています。つまりこの2つを1つにまとめられるということです。
そして、3ループスイッチャーにつないでいる歪2つを接続し、さらに1つループが空いている状態になります。そこにプリアンプつなげば、コンパクトでわかりやすい足元が完成しそう。
妄想ばかり膨らんでくなー
コメント